煮卵侍の日記

理系大学生の興味あることを紹介していきます。

コオロギせんべい!?食料問題に迫る!

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みなさんこんにちは煮卵侍です。

 

Twitterを見ているとこんな記事が!

 

なんと昆虫のコオロギをせんべいにした「コオロギせんべい

 

一見「気持ち悪い」と思われるかもしれませんが、食料問題を考える上で非常に興味深い商品です。

 

そこで今回は食料問題について、このコオロギせんべいに加え私自身が詳しい漁業関連についても踏まえつつお話していきたいと思います。

 

コオロギの食用化については上記のツイートの「無印良品」さんで詳しく解説されているので簡単にそれをまとめてご紹介させていただきます。

 

 

なぜコオロギなの?

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そもそもコオロギを食べる目的として「たんぱく質の確保」が上げられます。

 

これまで通りの食事でたんぱく質を摂取すれば良いのでは?

 

と思う方もおられることかと思います。

 

しかしながら、世界人口の増加、環境の変化などの理由から現在の食料が足りなくなることも想定されます。

そうなることを見越して、新たなたんぱく質源としてコオロギが注目されています。

 

コオロギの私的注目ポイント

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飼育環境の良さもコオロギの良い点として紹介されていますが、そのポイントこそ注目すべき点だと私は考えています。

 

その根拠をお話しする前に根拠の前情報の説明をします。

 

よく食料問題の話になると「食料自給率」の話が出てきますが、日本の食料自給率はとても低く輸入に頼っている部分が多いです。

 

食料自給率が低いと何が問題か?輸入で賄えているのだから良いのでは?

 

と考える人は少なくないかと思います。

 

ただ逆に考えると「その輸入が途絶えたらどうなるの?」という話になります。

 

今回コロナの影響で石油の利用量がかなり減っているそうですが元の生活に戻った際、また石油依存の世界に戻ります。

 

石油は有限といわれる中そういった燃料が尽きると輸入も止まります。

 

燃料が尽きずとも、少なくなることで燃料の価格が上り、輸入品の値段も上がります。

 

そうなってしまった時に今の状態のまま食料自給率が低い日本に食料危機が来る可能性も0ではないかなと考えられます。

 

そうならないためにも日本国内の生産力を上げ、食料自給率を高めて置く必要があります。

 

では話を戻しまして、飼育環境の良さがなぜ注目すべきポイントなのか?

 

飼育スペースが少なく成長スピードが速い、餌も雑食に加えて少なくて良いとなると日本国内で大量に生産するのも他の食材に比べて比較的容易なのではないでしょうか。

 

そういった意味で新たなたんぱく質源を日本国内で大量に生産できるとなると非常に良いかと思われます。

 

食用としてのコオロギ、非常に注目出来そうです。

 

他の分野でも同じような取り組みはあるのか?

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冒頭に触れましたが漁業に関しての食料問題についても深刻です。

 

2048年問題ってご存じですか?

 

アメリカの科学雑誌「Science」で紹介された論文で、「2048年に食用の魚が海から消える」といったものです。

 

考えられる原因としては環境問題であったり、乱獲問題であったりいろいろあります。

 

そうした問題を考えるためにも現在食用として使われていないお魚、いわゆる「未利用魚」に注目しようという動きがあります。

 

今回のコオロギの活用と似たところがありますね。

 

実際そういった魚が食用とされていないのにはそれぞれに理由があります。

 

例えば「アイゴ」というお魚を聞いたことがありますか?

このお魚は海の海藻を食べ荒らす害魚として扱われ、臭みが強いとして食用には向いていないとされてきました。

ただこの臭みの原因は内臓の臭みが身に移ることにあり、獲ってすぐ内臓を取れば身に臭みは移りません。

一匹一匹内臓取り出しておくことは大変なことなんですけどね。

 

ただそうしてきちんと処理されたアイゴはめちゃウマです。



このように食用にするには手間がかかってしまったり、日持ちしにくい魚は廃棄されて来ていましたが、きちんと処理して食べることで2048年問題の解決につながります。

 

最後に

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知らない方も多いかもしれませんが、サイズが見栄え的にあまり良くないだけで食べられるのに店頭に並ぶ前に廃棄されているお魚はたくさんいます。

 

スーパーなどで消費者はサイズが統一されていることを求めています。

サイズが違う魚は買わない人が多いからです。

 

今回のコオロギも「気持ち悪い」でやめてしまう人も多くいるかと思います。

 

しかし、消費者側の私たちが少し考え方を変えてみることで捨てられずに食料になる食材や新たに食料として利用できる食材はたくさんあります

 

意識を少し変えて食料問題についても考えながら生活してみると非常に良いかと思います。

 

「コオロギせんべい」は20日よりネットストアで先行発売のようなので買ってみてどんな感想かもレビューできたらなと思ってみます。

 

以上、煮卵侍でした~